たて型壁面魚道
- 特許第3211024号
たて型壁面魚道とは
ダムの壁面など高低差が大きい場所で活躍。
魚の生態を研究し、完成した環境に優しい魚道。
折返し型魚道や螺旋型魚道が抱えた課題をいくつか解決し、工期や費用の低減はもちろん、そこに住む生物にとっても優しい魚道として生まれ変わりました。岐阜大学平松研・研究室での実験をもとに、従来の魚道と比較して以下の点を改善しました。
- 1.ダム壁面に直接取り付けるため、砂防工の敷地内で設置する事が可能です。
- 2.材質を鋼製とすることで、軽量化と建設コスト縮減を達成しました。
- 3.魚道の上り口はダム直下に設けるため、魚類は容易に上り口に到達する事が可能です。
他にも、3で挙げた最下流部の上り口には90度に広がる棚田式魚道を設置し、魚が「たて型壁面魚道」への入り口を見つけやすいように工夫してあります。このことで、より一層遡上率を向上させることに成功しています。
短期完成でコスト縮減
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魚道本体は工場で製作。
現場での施工期間が大幅に短縮しました。
魚道本体を形成する材質をコンクリート製から鋼製化したことで、魚道の軽量化に成功しダム壁面への取り付けが容易になりました。 また、各「折返し部」毎にダム壁面に設置していく構造のため、それぞれの重量が下部の魚道部に荷重として掛からず、何十層も連続した魚道構造を可能にしました。この工法により、工期を短縮しコストを縮減しました。
設置に要する面積は従来の約20%
設置面積の縮小により、仮締切などの仮設工も小規模に。
用地買収の必要もなく、自然環境への負荷は従来工法より大幅に軽減。
対象ダム工の下流側壁面に直接取り付ける構造としたことで、魚道を設置するために必要なダム本体以外の用地を不要としました。それぞれ単一形で、左右の「折返し部」及び「樋部」から成り、「樋部」の取付け角度対応機能により、ダム壁面の勾配の変化にも対応が可能となりました。これにより省スペースを実現し、環境への負荷を軽減しました。
棚田式魚道とS字構造で遡上率アップ
遡上口に棚田式魚道を使用。
水路はS字構造だから流れが加速しない。
平面上で見て一定方向へ旋回する「螺旋形状」ではなく「Sの字形状」を採用。ここを流下する水の流れを、左右の折り返し部で反対方向へ回転させ、減速し、流況を安定させる構造としました。棚田式魚道と同じ「スリット付きプール壁タイプ」を使用し、回転流を防止すると共に、土砂の堆積を防止することが出来ます。


